レオー:シュルデングールーとは何か〈『シエナ渾身のボレロ』シエナ・ウインド・オーケストラ 第42回定期演奏会〉
Weiner Leó Divertimento No.1, Op.20
「『シエナ渾身のボレロ』シエナ・ウインド・オーケストラ 第42回定期演奏会」の音源で、最後の12曲目に『レオー:シュルデングールー (編曲 フェルディナンド)』という曲目があります。が、プロパティを見てもこの曲だけ作曲者データがない。演奏会のチラシを見てもこの曲については載っていないのでアンコール曲だったのでしょうか。
レオーと調べてみても同名の作曲家がいたり、「シュルデングールー」に該当する曲が見当たらなかったが、同じ曲がYoutubeにアップされていました。
めでたしめでたし。
Weiner Leó Divertimento No.1, Op.20
日本語だと、ヴェイネル・レオー:ディヴェルティメント(嬉遊曲)1番 作品20〈第5楽章〉が正式名称となるようです。
ヴェイネル・レオー
ハンガリーの作曲家です。なんと子供の頃にフリッツ・ライナーと連弾をしていたようです。そういうわけで今回のディヴェルティメント1番 Op.20はフリッツ・ライナーに献呈されたんですね。
教育者としてもキャリアがあって、ブタペスト音楽アカデミー(リスト・フェレンツ音楽大学)やブダペスト音楽高等学校で教鞭をとっていました。なので弟子にアンタル・ドラティ、ゲオルグ・ショルティの他に錚々たる面々が並んでいます。
Divertimento No.1, Op.20 5.csürdöngölő: Presto (D minor)
このディヴェルティメント1番は別名 on Old Hungarian Folk Songs ; jó alapos csárdás つまりハンガリーの民俗音楽です。とはいってもバルトークやコダーイのように民俗音楽が主というわけではなく、ヴェイネル・レオーは前期ロマンのスタイルに民俗音楽を当てはめるという方法をとる作曲家だったようです。
jó alapos csárdás(ハンガリー語)は日本語に直訳すると 十分な綿密な訪問 という意味。
csürdöngölőを直訳すると 衝撃を与える人。
というわけで、シュルデングールーとは衝撃的な人。正式名称はヴェイネル・レオー:ディヴェルティメント(嬉遊曲)1番 作品20〈第5楽章〉です。
IMSLP〈Divertimento No.1, Op.20 (Weiner, Leó)〉
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