ニアフィールド・小音量オーディオについて 狭い部屋でもオーディオを楽しむ方法

2019-09-07

最近はひとり暮らしをしていても、部屋が小さいためにオーディオを満足に楽しめないという声がよく聞こえます。

本来、オーディオというのは10畳をゆうに超える部屋で、スピーカーの後ろを数メートル離して楽しむもの、ともよく言われます。しかし日本でそんなぜいたくができる人は限られているでしょう。お金持ちか、田舎暮らしかです。このご時世で田舎暮らしができる時点でお金持ちかもしれません。

しかしそんな人ばかりではないでしょう。

むしろ、6畳以下でしかオーディオができない人の方が多いのではないでしょうか。

もちろん音量も絞る必要があります。

しかし例えば、AB級アンプで音量を絞ると、音痩せがして聴けたものではありません。

そこで小音量かつ、ニアフィールドリスニングでオーディオを楽しむ方法を考えてみました。

ポータブル・オーディオ

身も蓋もないですね。

イヤホンやヘッドホンを使うオーディオです。

しかし部屋が小さくて音が出しにくい人が増えている現在は、むしろオーディオの主流となっています。

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一般的には、10万円以下のシステムだとスピーカーよりもヘッドホンの方が音質が良いと言われています。

自分個人の意見としては、ポータブルにはポータブルの良さが、スピーカーシステムにはスピーカーの良さがあると思うので、一概には言えないと思うのですが…

耳の近くから音が鳴るので、解像度ではスピーカーよりも優位にたちます。

一方、空間表現ではスピーカーにはかないません。

ヘッドホンだと、10万円以上はないとミニコンポにも太刀打ちできないでしょう。

また難聴の危険性もあります。音量を絞っても、危険は残るので自分はなるべくスピーカーで聴くようにしています。

それでは、次の項目からはスピーカーの話になります。

真空管アンプを使う

スピーカーを駆動するにあたり、最も小音量で力を発揮するのは真空管アンプです。

ほとんどの石アンプは、ボリュームを9時の方向まで回さないといい音は出ません。

一方、真空管アンプは極めて小さい音量、ボリュームでも力を発揮します。低音量だと、アンプで歪みが大きく発生しますが、真空管アンプは低音が持ち上がり、自然な歪みなのでかえって音痩せせず、良い聴感を得られます。

デジタルアンプを使う

デジタルアンプは音量が小さいほど、能力を発揮します。

デジタルによる増幅も小音量に強いですが、ボリュームノブがデジタルだと増幅の仕方が他の方法でも、音痩せしません。

しかしデジタルアンプは、音量を大きくすればするほどスイートスポットから外れて、音が悪くなります。

最近は、中華の激安デジタルアンプも進化しているのでおすすめですね。

ただしノイズが絶えず発生しているので、能率の良いスピーカーは避けたほうが良さそうです。

A級アンプを使う

A級アンプは、比較的小音量に強い増幅方法です。

弱点としては、発熱量がすごいのでニアフィールドリスニングではとても暑いことですね。

数メートル離れてオーディオを楽しむ人でさえ、夏はA級アンプに負けて使わないことが多いです。

また基本的に高価な製品が多いので、手が出ない人も多いのではないでしょうか。

小音量オーディオに向いているアンプのメーカー

A級でもAB級でも、メーカーの音作りによって、音痩せしにくいおすすめの製品があります。

主に低音が音痩せしにくいか、ですね。

Accuphase

アキュフェーズは、AAVAという技術で小音量でも音痩せしにくいアンプを作っています。

他のメーカーでも、同じ趣旨の技術はあります。

しかしアキュフェーズが、一番優れているのではないでしょうか。

Macintosh

マッキントッシュは低音が多少持ち上がっています。

それにより、小音量でも低音が音痩せしないので楽しく聴けることができます。

弱点としては、小音量だと左右の音量バランスにバラツキが生まれることでしょうか。

SOULNOTE

ソウルノートは、全体的に小音量に強いアンプを作っています。

特にsa1.0は小音量でのリスニングをターゲットに作られたのでオススメですね。

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小音量・ニアフィールドリスニングのまとめ

いかがでしたか?

理想のセッティングとはいかない環境の人も多いと思います。

もちろん、ポータブルオーディオもいいですが、スピーカーには変えがたい魅力があります。

スピーカーから距離が短くても、部屋が小さくてもスピーカーの魅力は味わえます。

一緒に頑張りましょう。

ご参考になれば幸いです。