ハイレゾの嘘・本当│ハイレゾとは何?CDとの違いは?
たまに
「ハイレゾ音源には、ハイレゾ対応のオーディオ機器を使いましょう。」
とか聞きますよね。
これは嘘です。
断言しちゃいます。
厳密に言うと ハイレゾ対応していないオーディオ機器はほぼない です。(DACやプレイヤーなどのデジタル段を除く)
この記事はこんな方におすすめ
- ハイレゾって本当に音いいの?と疑っている方
- そもそもハイレゾって何?という方
ハイレゾは全部オカルトだ!という人もいますね。
しかしハイレゾに意味がないか、と言うとそれも違います。
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#f3f3f3″ color=”#000000″ margin=”0 0 20px 0″]あくまで、個人的な意見です。[/st-minihukidashi]
結論から言うと
- ハイレゾ対応のアナログ段の再生装置はオカルトです。
- ハイレゾ音源は違いが分かるかどうかは別として、確かに違います。意味はあります。
それでは、説明していきますね。
そもそもハイレゾって何?
そもそもハイレゾって何でしょうね?
権威ある方々や、一般的な定義から調べてみます。
ハイレゾの第一人者 SONYの見解
最初にハイレゾって言い出したのはソニーです。
あなたも見たことはある、あのハイレゾマークはソニーに商標権があるのです。
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#f3f3f3″ color=”#000000″ margin=”0 0 20px 0″]↓左上にあるマークです。例はYAMAHAです。[/st-minihukidashi]
[st-mybox title=”ハイレゾマークの例” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#757575″ bordercolor=”#BDBDBD” bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
[/st-mybox]
それでは、ソニーの説明を見てみます。
[st-cmemo fontawesome=”fa-external-link” iconcolor=”#BDBDBD” bgcolor=”#fafafa” color=”#757575″ iconsize=””]
https://www.sony.jp/high-resolution/about/
[/st-cmemo]
[st-midasibox title=”簡単に要約” fontawesome=”” bordercolor=”” color=”” bgcolor=”” borderwidth=”” borderradius=”” titleweight=”bold”]
CDに入るデジタル容量では、収録できるデータに限りがある。
ハイレゾはCDに入り切らない音まで収録できる。
ハイレゾはCDと比べて、約6倍ほどの情報量。
[/st-midasibox]
CDはかなり昔からありますね。
さすがに、デジタルの世界では時代遅れになりますか。
でもハイレゾって何?と聞いているのに、厳格な定義は分からないですね。
一般的な定義 Wikipediaから引用しました
Wikipediaの言うことが正しいとは限りませんが、常識からは離れていないことが多いですね。
では、wiki先生にお聞きします。
具体的にはサンプリング周波数および量子化ビット数のうち片方がCD-DAスペック(44.1 kHz, 16bit、もしくはDATスペック(48 kHz, 16bit))相当 を超えている(かつもう片方も超えているか、同程度)ということ。
つまりCDより、少しでもデータ量が多ければハイレゾということになります。
とは言ってもSACDやDVDをハイレゾと呼ばないと思うので、少し違う気もします。
日本においてのハイレゾの定義 日本オーディオ協会から引用
次は日本オーディオ協会の見解を見ていきましょう。
<アナログ系>
(1)録音マイクの高域周波数性能 :40kHz 以上が可能であること。
(2)アンプ高域再生性能 :40kHz 以上が可能であること。
(3)スピーカー・ヘッドホン高域再生性能 :40kHz 以上が可能であること。
<デジタル系>
(1) 録音フォーマット
: FLAC or WAV ファイル 96kHz/24bit 以上が可能であること
(2) 入出力 I/F
: 96kHz/24bit 以上が可能であること。
(3) ファイル再生
: FLAC/WAV ファイル 96kHz/24bit に対応可能であること。
(自己録再機は、FLAC または WAV のどちらかのみで可とする)
(4) 信号処理
: 96kHz/24bit 以上の信号処理性能が可能であること。
(5) デジタル・アナログ変換
: 96kHz/24bit 以上 が可能であること。
3 生産若しくは販売責任において聴感評価が確実に行われていること。
(1)各社の評価基準に基づき、聴感評価を行い「ハイレゾ」に相応しい商品と最終判断されていること。
「40kHz 以上」と、「96kHz/24bit 以上」がキーワードのようですね。
気になったのは、「40kHz 以上」ですね。
サンプリング周波数の高さに基準があります。
[st-cmemo fontawesome=”fa-file-text-o” iconcolor=”#919191″ bgcolor=”#fafafa” color=”#000000″ iconsize=””]ヒトが聴ける周波数は、平均的には 20Hz~20kHzです。では40kHz に意味がないかと言えば、それは違います。人間は皮膚でも音を認識しており、文字通り体感しています。CDではβ波しか出ないのが、レコードではβ波と共にα波も出ます。研究によって明らかにされました。[/st-cmemo]
音の高音域にのみ、規格があります。
言い換えると、低音に規格はありません。
個人的な意見ですが、音源の評価にあたって、どれぐらい高いところまで出るかなんて気にしません。
しかし低音は音源によって、質がかなり違います。
特にフロア型やトールボーイのスピーカーを使うと、音源の低音域がとても気になります。
そして低音が低いところまで出るのは、高価なオーディオ製品だけです。
別に高ければ良いとか、低音が出るのが良いとかは言うつもりはありませんが、高価で大きいスピーカーでないと低音が出ないのは確かです。
一方高音なら、安価なイヤホンでもしっかり出ます。
主にポータブルオーディオでハイレゾを推しているのは、そういった背景があるのでしょうか。
この高音重視のトレンド(?)は、特に日本の音源・録音に如実に表れています。
ハイレゾって本当に音がいいの?
オーディオ機器側と、音源・録音の2つに分けて説明していきますね。
ハイレゾ対応のオーディオ機器について(アンプ・スピーカー・イヤホン・ヘッドホンなど)
ハイレゾとは、本来音源の種類だと思うのですが…
なぜかオーディオ機器側にもハイレゾ対応製品がありますよね。
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#f3f3f3″ color=”#000000″ margin=”0 0 20px 0″]左上にハイレゾマークがあります。[/st-minihukidashi]
では何が基準で、 ハイレゾマークがつくのでしょうか?
答えは以下の通りです。
<アナログ系>
(1)録音マイクの高域周波数性能 :40kHz 以上が可能であること。
(2)アンプ高域再生性能 :40kHz 以上が可能であること。
(3)スピーカー・ヘッドホン高域再生性能 :40kHz 以上が可能であること。
40kHz 以上の出力が可能、それだけです。
ではどうやって、40kHz 以上と測定するのでしょう。
3 生産若しくは販売責任において聴感評価が確実に行われていること。
(1)各社の評価基準に基づき、聴感評価を行い「ハイレゾ」に相応しい商品と最終判断されていること。
各社で共通した測定方法はありません。
まあ普通に考えて、40kHz 以上の信号を流すのでしょう。
しかし40kHz 以上の音を出せない、イヤホンやスピーカーはあるのでしょうか?
自分が知っているかぎり存在しません。
高音域が引っ込む傾向にあるフルレンジスピーカーのユニットでも、40kHz 以上の音は出そうと思えば出せます。
アナログ側では、ある一定の基準でピッタリ打ち切ることはできません。
聴こえていなくても、音自体は鳴っています。
つまり、ハイレゾ対応していないオーディオの出力機器は存在しません。
アナログ側にデータ量は関係ありません。
周波数・振動数に限界があるのは、デジタル側だけです。
CDやインターネットでダウンロードしたデータなどですね。
CDの前に音楽再生ソフトとして使われていた、レコードやカセットテープは40kHz 以上も録音されています。
ではレコードで音楽を聴いていた時代は、オーディオ機器は40kHz 以上を出力できなかったのでしょうか。
そんなわけありません。
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#f3f3f3″ color=”#000000″ margin=”0 0 20px 0″]ヒトの耳は確かに20kHz 以上を認識することはできませんが、皮膚で感じ取ることができます。レコードの音で脳がα波を出すことは証明されています。[/st-minihukidashi]
意図的に削らないかぎり、まともなオーディオのアナログ側では、周波数・振動数に限界はありません。
デジタル側でハイレゾ対応(40kHz 以上)があるのは分かります。
例えばDAC(デジタルのデータをアナログに変換するモノ)がハイレゾ対応だというのは分かります。
しかしアナログ側のオーディオ機器がハイレゾ対応、というのは意味が分かりません。
逆に、ハイレゾ対応していないオーディオ機器は最近はないです。
イヤホン・ヘッドホンやスピーカーについているハイレゾマークに、意味はありません。
騙されないようにしましょう。
ハイレゾマークは日本独自の風習です。
海外メーカーの製品には、ハイレゾマークはついていません。
もちろん、ハイレゾ音源も再生できます。
日本の市場をメインターゲットにした中華メーカーは、例外的にハイレゾマークをつけていることが多いです。
ハイレゾ音源について
ここまでハイレゾの悪口を言ってきましたが、ハイレゾ自体が嘘というわけではありません。
CDよりもハイレゾの方が、高音質です。
どういった点で高音質なのか、説明していきます。
サンプリング周波数の数字が大きい
サンプリング周波数の数字が大きいほど、1秒間ごとの情報量が増えます。
また、高音域の限界が上がりますね。
ハイレゾは40kHz 以上、というのが一般的な基準です。
[st-cmemo fontawesome=”fa-exclamation-circle” iconcolor=”#ef5350″ bgcolor=”#ffebee” color=”#000000″ iconsize=””]全てのハイレゾ音源に、40kHz 以上の音が収録されているわけではありません。[/st-cmemo]
ヒトが聴こえない周波数に意味はあるのか→ある!
結論から言うと、あります。
たしかに人間が耳で聴けるのは、20kHzまでです。
しかし人は耳だけでなく、皮膚でも音を感じ取ります。
皮膚で感じ取った音は、脳も反応します。
同じ音楽を2つの音源で聴くという実験がありました。
CDのときはβ波だけでα波は出ないけど、レコードのときはα波が発生するという結果でした。
これをハイパーソニック・エフェクトと言います。
[st-cmemo fontawesome=”fa-external-link” iconcolor=”#BDBDBD” bgcolor=”#fafafa” color=”#757575″ iconsize=””]
[/st-cmemo]
CDでは出せない周波数によって、α波が出ていたのです。
つまりハイレゾ音源でも、同じ効果が期待できます。
なので、
「耳で聴こえないからオカルトだ!」
という主張は間違っています。
だけど実際に聴き分けることは難しいです。
少なくとも自分は、ハイレゾとCDのブラインドテストで正解する自信はありません。
しかし脳からα波が出る以上、意味がないとは言えません。
α波は脳がリラックスした状態で出ると言われています。
つまり耳で認識できないほどの高いサンプリング周波数が、私たちをリラックスさせてくれるのです。(もちろんβ波も出ます。β波は集中時に出ると言われています。)
α波(アルファ波),8~12Hz,リラックス・閉眼時
β波(ベータ波),15~20Hz,集中・運動時
ちなみに、α波は無条件に良いものだ!というわけではありません。
悪いものではありませんが…
しかしCDはβ波だけなのに対し、α波もβ波も両方出るのは脳がより反応しているということです。
つまり、音楽に感動している。もしくは音楽に、より心が動いていると言えるのではないでしょうか。
量子化ビット数が多い
ビット深度という言葉の方が、しっくりきますね。
ビット数が低いと、小さい音は無視されてしまいますが、上がるにつれて小さい音を拾ってくれます。
それが音の深みにつながっていきます。よりなめらかに、自然な音色になりますね。
また、音の強弱がより鮮明になるので、臨場感が増します。
人間が感じるダイナミックレンジは、CDでは限界に届きません。
ハイレゾとCDの差で、人間が判別できるとしたらダイナミックレンジです。
ハイレゾ音源はCDと比べて、どのくらい音が違うの?
少なくとも自分は、ほとんど分かりません。
特に普段、聴いてない曲は全く分かりません。
ちなみに、あえて 違う と書いたのは、ハイレゾが良いとは限らないからです。
ハイレゾ版をCDと差別化するために、音圧レベルを上げて高音を盛っている音源もあります。
そういったハイレゾ版は、CDよりも音質は悪いです。
しかし普段から聴いている曲だと、なんとなく分かります。
[st-cmemo fontawesome=”fa-external-link” iconcolor=”#BDBDBD” bgcolor=”#fafafa” color=”#757575″ iconsize=””]
https://basement-times.com/sony-music-high-reso/
[/st-cmemo]
上の記事によると、ブラインドテストで
- 人による
- 曲による
という結果ですね。
CDと比べて、明らかに音質が良いハイレゾ音源
明らかに、ですからね。
ただ単に音圧レベルを上げたり、ドンシャリにしたりするものとは違います。
色々ハイレゾを買ってみました。
評判に良いハイレゾ音源だけを買ったので、とりあえずはブラインドテストでもかろうじて分かりました。
ハイレゾ音源がCDと比べて違うのは、
- 音がなめらか
- 音の輪郭が丸い
- スピーカーで聴いたとき、音場が広い
だと感じました。
特に音場の広さで見分けるのが簡単かな、と思います。
今はそのスピーカーシステムを崩しちゃったので、判別する方法がないのですが…
でもブラインドテストは1曲につき複数回再生したと思います。
それで正答率は80%がいいところです。
これでは、「明らかに」とは言えません。
クラッシックやジャズ、popsからアニソンまで聴いてみましたが、ハイレゾだとすぐに分かったのは「けいおん!」のアルバムでした。
なぜなら「けいおん!」のCD音源は、良いとは言い難いからです。
ハイレゾ版は、1から作り直したと言っても過言ではないでしょう。
↓ ハイレゾ音源制作へのインタビュー記事です。
[st-cmemo fontawesome=”fa-external-link” iconcolor=”#BDBDBD” bgcolor=”#fafafa” color=”#757575″ iconsize=””]
https://www.phileweb.com/interview/article/201604/28/367.html
[/st-cmemo]
「けいおん!」のハイレゾ版が気になる方はこちら
[st-cmemo fontawesome=”fa-file-text-o” iconcolor=”#919191″ bgcolor=”#fafafa” color=”#000000″ iconsize=””]試聴もできます。[/st-cmemo]
[st_abtest id=”2478″]
両方聴くと、明らかに違います。
しかしハイレゾの良さ、というよりはリマスタリングの良さが違うのかと思います。
他のアルバムは、正直「明らかに」ではなかったです。
場合によっては、CDの方が良いと感じた音源もあります。
ハイレゾ音源について まとめ
[st-mybox title=”ポイント” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#757575″ bordercolor=”#BDBDBD” bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
現在、販売されているオーディオ機器のハイレゾ対応に価値はない
ハイレゾ音源はいいものもある
[/st-mybox]
正直、自分はハイレゾ音源を買うぐらいだったら、レコードを買った方が良いと思います。
特にクラッシックやジャズは、レコードとそれ以外の差は歴然としています。(個人的な偏見ですが…)
しかしハイレゾ音源が全てダメだ、と言いたいわけではありません。
オンキョーのハイレゾ音源販売サイトでは、試聴できるので聴き比べてみましょう。
[st_abtest id=”2486″]
ご参考になれば幸いです。
[st_af id=”2902″]
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コメント一覧
ハイレゾと、CDの聞き分けは、難しいが、皮膚でも感じとっているので、やはりハイレゾは音が良いというのは、疑問があります。結論からいうと、オーディオ環境が、整っていれば、誰でも(ここ重視)その違いは解ります。当方のはdap-nw-zx507ウオークマンとポタアン-hi-fi オーディオxdsd(グリフォンの前の型)をusbデジタル接続、ヘッドホンは、akg-K712PROか、denon-AH-D1100で聴いておりますが、77才の私でも、この中級下クラス(あくまで私情)の環境下でも耳でその違いはわかります。44.1kHzと96kHzでは音のClearさ、というより、Cleanさ、といったほうが良いかもしれません。粒立ちも違いが、はっきり解ります。(余談ですが、96kHzと192kHzでは私は解りませんでした)皆様におすすめするのは、接続をアナログではなく、デジタルでお聴ききになるということです。その違いははっきりしております。皆様、良い環境で音楽を楽しみましょう。
ハイレゾと、CDの聞き分けは、難しいが、皮膚でも感じとっているので、やはりハイレゾは音が良いというのは、疑問があります。結論からいうと、オーディオ環境が、整っていれば、誰でも(ここ重視)その違いは解ります。当方のはdap-nw-zx507ウオークマンとポタアン-hi-fi オーディオxdsd(グリフォンの前の型)をusbデジタル接続、ヘッドホンは、akg-K712PROか、denon-AH-D1100で聴いております。この中級下クラス(あくまで私情)でも77歳の私の耳でそのClearさ、Cleanさ、粒立ちの違いが解ります。44.1kHzと96kHzではやはり差があります。(余談ですが、96kHzと192kHzの違いは、私には解りませんでした。)皆様におすすめしたいのは接続をアナログからデジタルに変更してほしいということです。その差は、歴然としています。より良い環境で音楽を楽しんで下さい。
音楽は可聴音の範囲での意味とその相互関係です。
そこに超音波があるとα波が出るなら、音楽の有無と無関係に部屋に超音波発振器を導入して常に22000hzと五度の33000hzを流し続けても、同じことじゃないですか。余計なコストもかからないし音楽を邪魔することもない。
ハイレゾはもう一つあって、CDではディザ付き見かけ120db程度のノイズベッドがハイレゾでは140db以下になるというのもあります。デジタルノイズはホワイトノイズと違って変調歪みたいに信号をゆがめますから、聞こえたら極めて有害。ケド、信号を同じにしてノイズだけ増やして、ノイズだけを1000倍にしたら何とか違いが判るか判らないか、という程度でした。(クラシック音源でもノイズ1000倍でDレンジ60dbでも商売できる音質)
さて、CDとハイレゾの違いが出るのは可聴限界ギリギリのところです。オレはPCにDACをつけて、スタジオ屋さんが同じ自社音源から各種の仕様で制作したソースを使ってブラインドしたことがあります。「特徴捕まえた!ハイレゾは高音がすっきりして伸びている感じ」とはっきり思ったのですが、ふたを開けるとそれはCD規格の方だったりする。つまり違いを感知することはあるけど、暗示。実際は閾値を割り込み聞こえていません。仮にそれが実際の聞えだとして、1分聞いているとなれ無意味になります。誤って感知したのもその程度の違いです。
なお、ヘッドホンは禅のHD800として、PCでハイレゾ音源をダウンロードして5万のDACで聞いたのと、同じCDを30万のCDプレイヤーと30万のアンプで比べたのでは、レンジ感や鮮度が全然違いました。高級CDは安ハイレゾを大きく上回るというのは言えます。
以上からおれにはハイレゾは無意味と考え、導入しておりません。
ハイレゾでも金をかけたらわかりません。
STAX社の視聴室にききに行ったことがあります。同社ではアキュフェイズのハイエンドSACDに同社ドライバにSR009を接続していたのを聞きに行きました。音の粒がキラキラこぼれ空気感が漂うような素晴らしい音。さすが300万のSACD?うちとドライバとヘッドホンはおなじですが、あの漂うような柔らかい音は、同じアキュフェイズでもCDプレイヤーからは出ません。
ああいうのを聞いちゃうとアキュフェイズのSACD欲しくなるんですがねぇ。300万は出せないってのはあります。(あれでSTAX熱が冷めてしまった。SR009で追っかけ終了。ヘッドホンシステムに400万は出せません。)