etymotic research hf5 レビュー コスパ良で遮音性最高の高音質イヤホン 

2018-12-20

etymotic researchのhf5のレビューです。
コストパフォーマンスに優れているイヤホンとして、既に知っている方も多いかと思います。

音質

音色の特徴

この、etymotic researchのhf5の大きな特徴の一つとしては、非常に解像度が高いということです。音が一つ一つちゃんと分かれていて、今まで聴こえていなかった音がハッキリ聴こえてきます。そして全体的にクリアで、スピード感があります。音が前面に出てきて繊細な音で主張してきます。etymotic researchはモニターライクなイメージで、このhf5も原音再生能力は高いのですが、やや寒色系の色付けがなされています。その分、高い解像度やクリアな音を存分に楽しむことができます。

低音もリズム感よく、スピードがあるhf5らしいはやい表現を、しっかり下支えします。また、低音は芯があって、量感をやや膨らませて他の音とは別に音をつくっているように感じます。高域や中域とはかぶらないので低音がボワついて邪魔をするということはありません。

とりあえず音質が良いイヤホンが欲しい、解像度が高いものが良い、という方にまずオススメしたいイヤホンです。

音楽のジャンル

解像度が高くて、寒色系、高音重視といった特徴から、打ち込み系の電子音楽などが向いています。スピードがあるのでハイスピードの音楽にもしっかりついていきます。ジャズやクラッシックなどもしっかり音の出どころが分かれた状態で出てきて、音楽全体をつくっていくという感じで楽しめます。

空間表現力

空間表現力としては、音場は広くないです、空間が狭くてオーケストラのダイナミックな音楽は苦手かもしれませんが、ロックなどでは一体感がでて良いですね。

定位はかなり良いと思います。ボーカルは真ん中に定位して動かず、音の出どころは膨らまずに小さいので、聴いてて安定感があるように感じます。

音域バランス

全体的に高域重視です。中域もやや高いところによっています。低域は弱いと感じる人は多いようですね。慣れたら低音不足とは感じなくなります。

音楽の重心は高いところにあると思います。

高域

とてもクリアで、解像度の高さが際立ちます。hf5といえばこの高音でしょう。とにかく繊細でスピードがあり、解像度が高いので人によっては高音が痛いとも思うかもしれません。高音重視のバランスなので、他のイヤホンなどでは聴こえなかった細かい音、小さい音も拾ってくれるはずです。高域のさらに高い高音もでるので、高いところまで音が伸びます。割とハッキリ聴こえるので、慣れるまで違和感があるかもしれません。

中域

意外と(?)質がhf5の中で、一番高いのではないかと思っています。繊細な音で、解像度が高くてクリアな印象であるというhf5全体の特徴を持ちながら、高域よりも音に厚みと広がりがあります。そのおかげで、ボーカルに艶が出て、楽器がうまい具合に膨らんで響きがでます。

低域

あまり量感があるようには感じません。しかし、上位機種のER4Sよりも出ています。etymotic researchにしては、最も低音がでるのはこのhf5だと思います。

低音は、バランスをとるために割と膨らませているな、という印象を覚えましたが、芯があって弾むような低音なので全く他の音の邪魔はしません。しかし、他メーカーの製品と比べると低音の量感はないです。低音の迫力は求めないほうが良いでしょう。イコライザーで調整するのもアリですね。

遮音性

通称三段キノコと呼ばれるイヤーピースの威力は凄まじいです。SHUREのイヤホンWESTONEのイヤホンも遮音性は抜群だと書きましたが、三段キノコは群を抜いて遮音します。

しっかり装着したときは、音を出さない状態でも、周りの音はほとんど聴こえません。耳栓のなかでも性能は高いです。

使い勝手

先程、話したとおり、三段キノコの遮音性は凄まじいです。しかし、弱点もあります。まず1つ、装着が難しいことです。三段キノコは耳の奥まで挿し込むことで性能を発揮しますが、慣れるまで時間がかかるでしょう。自分は口をあけただけで耳の奥から三段キノコが浅いところまで来てしまいました。不快感を覚える人もいます。

そして、遮音しすぎることです。外で歩きながら使うには危険です。最近の静かな車では、たとえ小音量でも気づくことは難しいです。電車の中でも車内放送が聴こえません。高いイヤホンはSHURE掛け前提のものが多いですが、hf5は普通に装着します。これは手軽で良いと思います。

また、片側約1.5gという超軽量です。つけてて首が疲れるということはないです。

イヤーピース交換、コンプライ

自分はコンプライを使っています。コンプライはshureやwestoneのものと、同じものが使えます。コンプライを使うことで、三段キノコの不快感や遮音しすぎるといった弱点を克服できます。また耳にはめやすく、普通のイヤホン同様、ストレスなく装着できます。そして、もともと遮音性が自慢のSHUREやWESTONEでも使うとさらに遮音できると評判の、高性能なイヤーピースです。

やや遮音性が下がるといっても普段遣いには十分な遮音性です。確かに、高音の高解像度は若干弱くなりました。しかし、hf5の高音は強すぎて、耳に痛い音だと聴こえる人も多いです。そして、低音の量感がでます。もともと質が良い低音ですから、低音の音が強くなっても問題ありません。

全体的な音楽バランスは良くなって、解像度はあまり犠牲にしません。

三段キノコは嫌だ、合わない、遮音性はそこまでは求めていない、という方はぜひコンプライを試してみてください。

差込口は、色々な種類があるので気をつけてください。Etymotic Research用は、Shureや、Westoneなどと同じものを使えます。

COMPLY コンプライ T-100 プラチナ Lサイズ

まとめ

超コストパフォーマンス抜群のhf5のレビューでした。自分はイヤーピースを交換してさらに良いイヤホンになったと思います。万人にオススメできるイヤホンです。しかし、三段キノコの性能も捨てがたいですね。本当に耳栓として使うとき、世界から孤立して自分だけの世界をつくりたいときには三段キノコを使おうを思います。とても解像度が高いので、一聴して良さが分かる、おすすめの良いイヤホンです。

Etymotic Research HF5 

上位機種のER4Sも唯一無二の性能を持ちながら、そこまで高くないです。

イヤホンスパイラルという沼から救ってくれるイヤホンですので、最高のイヤホンが欲しいけど、あまり高いものは嫌だ、というかたはどうぞ。10万超えのイヤホンよりも解像度が抜群に高いと思います。

Etymotic Research ER4SR

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