DENON AH-D1100 試聴レビュー コスパ最高 超安売りの高級ヘッドホン

2018-12-31

DENONのヘッドホン、AH-D1100の試聴レビューです。

大幅値引き中のヘッドホンですね。

AH-D1100の音質

音色の特徴

低音重視で、柔らかく、暖色系の音楽性のヘッドホンです。ただ、柔らかめとはいってもデジタル的な音の印象があります。

ややドンシャリ型ですね。低音には存在感があり、中域よりも高域にエネルギー感を感じます。

原音忠実、モニターライクとは言えません。音楽の雰囲気の再現を重視します。

よくない音源も上手く鳴らして、神経質にならなくていいので安心して音楽を楽しめます。

その分、やや篭りがちでしょうか。キレのあるサウンドやスピード感などの表現は苦手なように感じます。

音の響きや艶、色気などの表現があり、音楽性は豊かだという印象があります。

音はバンバン前に飛んでくる方ではありません。

後ろの方で、調和をつくって音楽のバランスを形成します。

空間表現力

音場は、けっこう広めです。左右に広いですね。

音は割と遠くで鳴っていて、音の広がりがあります。

音は前に飛んでくるタイプではなく、後ろの方で空間をつくるタイプです。

ボーカルも一歩後ろで歌い、楽器隊との調和をとって、一体感を感じます。

音楽のジャンル

豊かな低音を活かす音楽が向いていると思います。

ジャズなどは好印象です。クラッシックも、オーケストラに迫力を感じます。

ロックはものによります。現代的なロックはあまり向いていないかもしれません。

少し昔の洋楽は、雰囲気を良く表現していると思います。音源の粗も隠してくれるので、選択肢は広いです。

音域

低域重視です。全体的に音の重心は下の方にあって、安定感があります。

高域

そこまで、印象には残らない高音ですが、あまり不満は覚えにくいです。

他の音域に比べると、繊細さを感じます。

それほど、高いところまでは伸びません。その分、耳が痛くない、刺さりにくい音なので安心して聴くことができるのではないかと思います。

低音にパワーはありますが、かき消されるということはありません。

中域

中域の中でも、低いところ、中低音にエネルギー感を感じます。

この中域は、一歩前に出るヘッドホン、イヤホンが多いのですが、AH-D1100はそれほど前に出ずにバランスをとっています。

低域

低域は強いです。量感もありますし、音圧もあります。

豊かな低音ですが、ボワつきを感じることもあります。

しかし、膨らみがちな低音が、かえって良い結果になるということが多いです。

パワーがあるヘッドホンアンプを使うと、低音が引き締まってボワつきが減るのですが、アンプを通さずにDAP直挿しの柔らかめの低音の方が好みでした。

AH-D1100の使い勝手

耐久性に難あり、という情報が多いです。着けていても少し不安を覚えるかもしれません。

テープで補強すると、耐久性が増します。

装着感

つけ心地は、大変良好です。

イヤーカップは、大きめで、耳がスッポリ入ります。柔らかめなので、ストレスなく包み込んでくれます。

側圧はちょうどいいです。窮屈感は感じませんが、とれそうな気配はありません。

189グラムという重さで、軽い方です。頭や首が疲れにくいので、長時間リスニングもストレスがありません。

遮音性、音漏れ

密閉型の中では、遮音性は低いです。電車の中で使うと結構、音が入ってきます。

開放型のように、音楽を楽しむのに支障をきたすというほどではありませんが、多少聴きにくいかもしれません。

音漏れも、密閉型にしてはすると思います。静かな場所や、近くに人がいるときは、音を小さくすることをオススメします。

家の中だと、十分すぎますね。呼びかけられても、たとえ小音量でも気づきにくいです。

AH-D1100のまとめ

大幅な値下げがなされ、コストパフォーマンス抜群なヘッドホンとして一気に注目を浴びました。

価格以上の音質があり、装着感がいいので、はじめてヘッドホンを買う方にも満足してもらえるヘッドホンです。

ぜひ参考にしてください。

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