SONYヘッドホン MDR-1AM2 試聴レビュー 定番人気の高音質ヘッドホン
ソニー SONY ヘッドホン のMDR-1AM2の試聴レビューです。
ポータブル用途でも便利な、使いやすい高音質ヘッドホンです。外で使いたい方にもおすすめします。
MDR-1AM2の音質
音色の特徴
やはり、いい意味でSONYらしいサウンドだと感じました。
少しドンシャリ気味ですが、それが迫力、雄大さ、繊細さ、楽しさを上手く表現しているな、と思います。
音一つ一つが、しっかり主張しエネルギー感を感じます。かなり濃い音だという印象を覚えます。
全体的に繊細な音で、小さい音、細かいもちゃんと拾ってよく聴こえます。
音の立ち上がりがはやく、消えゆくスピード感もあるのでリズム感、スピード感に優れています。
解像度は高いです。分解能が高く、音と音の出処が分かるので、聴いてて楽しかったですね。
印象に残ったのはボーカルの表現です。距離が近めで、目の前でうたっているような臨場感があります。やや強調気味ですね。
音圧は大きめです。なので、小さい音量でもハッキリ聴こえるので耳にも優しいかと思います。
音楽のジャンル
基本的には、様々なジャンルの音楽を楽しめるように、音作りをしています。
強いて言うなら、他のメーカーよりも優れている、向いていると思うのは、打ち込み系の電子音楽です。テクノとか良いと思います。
スピード感が良いヘッドホンなので、アップテンポの音楽は特に向いています。
また、録音が良くない音源も上手く鳴らすヘッドホンです。音が薄くなりやすいＪ－ＰＯＰやアニソンなどの音源も音を厚くしてくれました。
クラシックやジャズなどは雄大さを求めるなら、結構良いと思います。しかし、ゆったりしたい、スローテンポで聴きたい、という方は好みではないかもしれません。
空間表現力
ボーカルとの距離が近いです。楽器隊は、ボーカルよりは後ろにいるので、奥行きを感じます。
音場は左右には、あまり広くありません。しかし、楽器それぞれの音の出処は分かれているので、音と音が混ざりすぎるということはありません。
縦方向には伸びるので、立体感はあります。
定位は、ちゃんと決まります。高音の定位は極めて良いと思います。
音域
SONYらしい、弱ドンシャリです。それによって、ノリのいい音楽を鳴らすことができます。
高域
クリアで、透明感のある高音です。繊細でキレイな音ですね。キラキラ系の音です。
高域のさらに高い高音まで、しっかり伸びます。
高音の中でも、細い音や小さい音もしっかり拾って鳴らすので、音の密度を感じます。
人によっては、耳に痛い、刺さる音だと感じる方もいらっしゃるそうです。
イメージとしては、高音の粒子のシャワーといった感じです。解像度や分解能はとても高いので、気に入ったら癖になりますね。
中域
音の輪郭をハッキリ聴くことができます。ドラムなどのアタック感は、強いように感じます。
ボーカルのエネルギー感は印象的です。
全体的に音圧が強く、距離が近いと思います。
低域
締まりがあって、弾むリズム感の良い低音です。キレがよく、クリアな印象です。
量感は十分あります。質の良い低音なので、ぼやけたりボワつくといったことはないでしょう。
引き締まった低音なので、他の音の邪魔はしにくいです。音楽全体の見通しの良さに一役買ってます。
前機種のMDR-1Aよりは、低音の量感は少なめで、締まって弾む印象です。
MDR-1AM2の使い勝手
装着感
重さは、わずか187グラムです。とても軽いです。全く、疲れる気がしません。
イヤーパッドは、肌触りが良いです。つけ心地は最高級ですね。低反発ウレタンフォームを使っています。
耳自体は押さないので、ストレスを感じません。
そして、耳全体を覆ってくれるので、着けていて安心感があります。
遮音性 音漏れ
密閉型なので、ある程度は遮音してくれます。
音漏れも、よっぽど音量が大きくなければ大丈夫です。
ただし、ヘッドホンですので、以前紹介した、SHUREのイヤホンやWESTONEのイヤホンほどの遮音性はありません。
爆音で聴きたいという方は、外では不安ですね。
普通の範囲の音量なら、電車の中でも音漏れは大丈夫です。
収納性
ヘッドホン自体は、そこまで小さくありませんが、収納のために折りたたむとかなり小さくなります。
折りたたむときには、スライダーがスムーズに動くので快適でした。
カバンに入れても、邪魔にならない大きさまで小さくなるので、便利です。
前機種 MDR-1Aとの比較
基本的な音の傾向は、あまり変わっていません。しかし、聴き比べると確かな変更点を感じます。
前機種のMDR-1Aと比較すると、MDR-1AM2はややフラット気味のハイファイ志向に向かったように聴こえます。
MDR-1AはSONYらしい、ドンシャリ感を強く感じますが、MDR-1AM2はその傾向を受け継ぎつつも、フラット気味です。
MDR-1Aはドンシャリ気味の、迫力重視で、音圧が高く、楽しく音楽を聴くことができるサウンドを重要視しています。
しかし、MDR-1AM2はその傾向を持ちながら、それを若干和らげて色々な表現ができるように音作りがなされています。
解像度はMDR-1AM2の方が、前機種よりも上がり、音場や定位感などの空間表現力も向上しました。
一番の違いは、低音の表現だと思います。
1Aは低音の量感が強く、また音圧も高かったので、とても存在感がありました。ドコドコなるタイプでした。
しかし、新機種のMDR-1AM2は量感を控えめにして、芯のある締まりのいい、質の良い低音で音楽のバランスをとっています。
低音重視の方にはMDR-1Aの方が良いかもしれません。
能率はMDR-1AM2の方がいいです。小さい音量でも、MDR-1AM2の方がよく聴こえます。
もちろん、良いアンプを使うとそれに応えてくれる潜在能力はあります。
しかし、スマホでもいい音が鳴らせるようになりました。これは大きな進化だと思います。
MDR-1Aのレビューも書いています。よろしかったらご覧ください。
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MDR-1AM2のまとめ
大人気のSONY、おすすめヘッドホンの紹介でした。
一聴して、音の良さが分かるヘッドホンです。
そして、SONYらしい、ユーザーのことを考えた使いやすさは他メーカーよりもかなり優れていると思います。
今まで、低価格帯のイヤホンやヘッドホンを使っていたという方にもおすすめの、良いヘッドホンです。
また、収納性やコンパクトさなど、音以外にも妥協が見られない高性能ヘッドホンなので、家の中でも外でも使いやすいのは貴重ですね。
ぜひ参考にしてください。
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